【珪藻土ってなに?】
珪藻土(さやか)は、植物性プランクトンの一種である珪藻(けいそう)の死骸から形成された多孔質な土に、カシまたはウバメガシを高温で炭化させた硬度の高い備長炭を混ぜ合わせた珪藻土です。
【塗り壁ってなに?】
塗り壁は、壁などの下地の上に土などの素材を何層にも塗って仕上げた壁のことをいいます。自然素材の土や植物を水で練り、左官職人の手仕事から生まれる壁を言います。現在の内装はビニールクロスが主流ですが、塗り壁は湿気の多い日本の風土に合った内装材です。
【塗り壁リフォームの知っていて欲しいこと】
Q.築年数の古い建物のビニールクロスの上に塗った珪藻土がはがれてきた?
A.築年数が古い建物ですとこの様な現象も起こる可能性が高いです。
対処としては既存の壁をはがして下地処理からやり直すことになります。
Q.塗り壁の寿命はどれくらいか?
A.出来るだけ汚さず傷つけずお手入れをしていただければ半永久的に持ちます。
Q.クラック(亀裂、裂け目)は施工不備のせい?
A.塗り壁にヒビが入る原因としては施工不備だけとは言い切れません。素材自体が土のため、大なり小なりクラックは出来ます。
※以下のような場合も考えられます
・下地が古いときや下地の処理が悪い場合
・コンクリート壁やALC壁の構造的なクラックの場合
・乾湿の極端な場所が理由の場合
・風雨にさらされ年中湿っている場所の場合
・大きな面積を持った壁の場合で目地を設けていない場合
Q.カビが出ていた壁をきれいに拭いて、その上にカビ止めを塗って珪藻土を塗ったが、また、カビが出てきた?
A.ご予算の都合で止む無くカビが出ているビニールクロスの上から、カビ止め材やカビを抑制する材料を塗った後に施工する場合もありますが、一度、カビが出てしまった壁はカビが生えているビニールクロスだけではなく、その下地からやり直さない限り、珪藻土の施工後にもカビが出てしまう恐れがあります。カビはカビ止めで100%防げるものではありません。珪藻土の効果を100%に近くするには、下地から施工することをおすすめいたします。
Q.脱衣所には珪藻土は不向き?
A.珪藻土は吸放湿性能がありますが限度もあります。約3~3.5ℓの湿気を吸湿し、放湿していますので、それ以上の湿度があるところの施工はおすすめいたしません。他にも、換気が出来ず空気の流れが悪いところや、壁を家具で隠してしまうところへの施工も効能が発揮されにくくなります。
【お手入れ】
・定期的に毛の柔らかいほうきを使って、上から下へやさしく掃くような感じで掃除していただくことによって珪藻土の効果もより長持ちします。
・お手入れの方法としては毛の柔らかなホウキを使用して塗り壁面をやさしく掃きます。
・消しゴムを用いて上からたたくような感じでヨゴレを取り除きます。
(補修用塗り材で部分的に補修することも可能です。しかし、補修の場合、同じ色の塗り材であっても、その部分だけ色が違って見えてしまいます。)